カナダでオーロラを見に行こうと決めたとき、最初に悩むのがホワイトホースとイエローナイフ、どっちにするかではないでしょうか。
私たちもさんざん迷った末に、2024年2月にホワイトホースを選んで3泊しました。
結果は3晩のうち1晩ではっきりとしたオーロラが見え、日中は野生動物保護区やスノーシューで退屈する時間がありませんでした。
ただ、行ってから知ったのですが、ツアーで「見えた」と言われる夜の多くは、肉眼では灰色のもやにしか見えず、カメラを通して初めて色がつくオーロラです。
どちらの街を選ぶにしても、この「見えた」の基準を知ったうえで決めると、がっかりしにくいと思います。
この記事では、気温・見える確率・日中の過ごし方・行き方・費用・鑑賞スタイルの6つの項目で2つの街を比べて、どんな人にどちらが向いているかをまとめています。
オーロラ旅行の行き先を決めかねている方の参考になればうれしいです。

先にまとめ|オーロラ最優先ならイエローナイフ、昼間も楽しみたいならホワイトホース
| ホワイトホース | イエローナイフ | |
|---|---|---|
| オーロラの見える確率(3泊) | 約90% | 約95% |
| 2月の気温(最高/最低) | 約−8℃/約−18℃ | 約−19℃/約−26℃ |
| 日中の過ごし方 | 犬ぞり・野生動物保護区・温泉・街歩きなど多い | 犬ぞり・氷上釣りなど。選択肢は少なめ |
| 日本からの行き方 | バンクーバー乗り継ぎ(約2時間半) | バンクーバー/カルガリー/エドモントン乗り継ぎ |
| 鑑賞スタイル | 市内ホテル泊+夜に郊外へ/郊外ロッジ滞在、の両方あり | 市内ホテル泊が中心。鑑賞地は「オーロラビレッジ」が定番 |
| 向いている人 | 寒さが苦手・昼間も観光したい | とにかくオーロラを見たい・写真重視 |
確率はイエローナイフがわずかに高いものの、その差は数%です。
気温は10℃近く違うので、寒さが苦手な方や日中も動きたい方には、ホワイトホースのほうが過ごしやすいと感じました。
数字は旅行会社や現地の案内によって幅があるので、目安として見てください。
何で比べるか|6つの項目
オーロラ旅行は「見えるか見えないか」に目が行きがちですが、実際に行ってみると滞在中の大半は昼間と待ち時間でした。
そこでこの記事では、オーロラそのものに関わる項目と、滞在の快適さに関わる項目を分けて比べています。
- オーロラの見える確率
- 気温と寒さ
- 日中の過ごし方
- 日本からの行き方
- ツアーの費用
- 鑑賞スタイル(どこで待つか)
項目ごとの違い
見える確率|イエローナイフがわずかに有利
イエローナイフはオーロラが出やすい帯(オーロラベルト)のほぼ真下にあり、3泊で約95%と案内されることが多い街です。
ホワイトホースは帯の南寄りにあるため、オーロラは北の空に現れることが多く、3泊で約90%と言われています。
私たちの3泊は「1晩はっきり・2晩うっすら」だったので、どちらの街でも3泊は最低ラインだと思っています。
注意したいのは、この確率の「見えた」には、暗い空の遠くにカメラを通してしか色がわからない帯が出ただけの夜も含まれることです。
たとえば、この写真です。

写真の上ではきれいなオーロラに見えますが、肉眼だと遠くの空に雲のような靄がかかっているようにしか見えず、それでも「見えた夜」に数えられます。
肉眼でカーテンのようにゆらめくオーロラが見えるのは活動が強い夜だけで、どちらの街を選んでも本当に稀だと思っておいてください。
気温|ホワイトホースのほうが10℃近く暖かい
2月の最低気温は、ホワイトホースが約−18℃、イエローナイフが約−26℃です。
それでもホワイトホースの夜は−25℃前後まで下がる日があり、足元と手先の防寒は欠かせませんでした。
イエローナイフはそこからさらに寒いと考えると、寒さに不安がある方はホワイトホースが無難です。
日中の過ごし方|ホワイトホースは選択肢が多い

オーロラツアーは夜22時から深夜2時ごろまでなので、日中はまるごと空きます。
ホワイトホースでは、私たちはユーコン野生動物保護区、スノーシュー、市内観光に出かけましたが、ほかにも犬ぞりや温泉など昼間の選択肢が豊富でした。

イエローナイフにも犬ぞりや氷上釣りはありますが、街の規模が小さく、オーロラ以外の目的で選ぶ街ではないという声が多いです。
行き方|どちらもバンクーバー乗り継ぎが基本
ホワイトホースへは、成田からバンクーバーへ飛び、そこから約2時間半の国内線で着きます。
イエローナイフもバンクーバーやカルガリー、エドモントンでの乗り継ぎになり、所要時間は大きく変わりません。
私たちは行きにバンクーバーで1日観光を入れて、乗り継ぎを旅の一部にしました。
費用|日本発ツアーならどちらも30万円前後
私たちが使った阪急交通社のホワイトホースツアーは、航空券・市内ホテル3泊・オーロラ鑑賞3回で30万円弱でした。
イエローナイフの日本発ツアーも同じくらいの価格帯で、時期と航空会社による差のほうが大きい印象です。
現地発着のオーロラツアーだけを比べると、どちらも1回あたり1万5,000〜2万5,000円ほどで、日本語ガイド付きのプランもあります。
鑑賞スタイル|どこに泊まって、どこで待つか

ホワイトホースのツアーには、市内のホテルに泊まって夜だけ郊外のロッジへ移動するタイプと、郊外のロッジに滞在するタイプの両方があります。
私たちは市内ホテル泊のツアーにしましたが、日中の観光に出やすかったので、この選び方で正解でした。
イエローナイフは市内のホテルに泊まり、夜は「オーロラビレッジ」という鑑賞地へ移動して、円すい形のテント(ティーピー)の中で待つスタイルが定番です。
どちらの街でも待ち時間は長いので、暇つぶしの道具があると助かるのは共通です。
こんな人にはこっち
ホワイトホースが向いている人
- 寒さが苦手で、少しでも暖かい方がいい
- オーロラを待つ日中も観光やアクティビティを楽しみたい
- 初めてのオーロラ旅行で、街の過ごしやすさも大事にしたい
- 新婚旅行やカップル旅行で、昼夜どちらも思い出を作りたい
イエローナイフが向いている人
- とにかくオーロラを見ることが最優先
- 写真撮影が目的で、確率を少しでも上げたい
- 寒さには自信がある
- 2回目以降のオーロラ旅行

私たちは「見えなかったときに、昼間の思い出で救われる街」という基準でホワイトホースにしました。結果的に、はっきり見えたのは1晩だけだったので、この選び方で正解だったと思っています。
行くと決めたら、早めに日程を押さえたい理由
オーロラが見えやすいのは12月〜2月の新月前後で、この時期の日本発ツアーは席が早く埋まります。
私たちは2月の新月に合わせて日程を組みましたが、数か月前には予約していました。
ホワイトホースで実際に3泊した結果や当日の流れ、服装は、こちらの記事で詳しくまとめています。


よくある質問
どちらが安いですか?
日本発のツアーはどちらも30万円前後で、大きな差はありません。時期と航空会社で変わる部分のほうが大きいです。
両方行くことはできますか?
2つの街は離れていて直行便もないので、1回の旅行で両方は現実的ではありません。初めてなら、どちらか1つに3泊以上するのがおすすめです。
確率90%なら、肉眼でカーテンのようなオーロラが見られますか?
いいえ。確率の「見えた」には、肉眼では灰色のもやにしか見えず、カメラを通して色がわかる状態も含まれます。カーテンのように動くオーロラが見られるのは活動が強い夜だけで、私たちは3晩のうち1晩でした。
夏でもオーロラは見えますか?
どちらも8月下旬〜9月から見え始めますが、確率が高いのは12月〜2月です。夏は夜が短いので、鑑賞できる時間も限られます。
英語が苦手でも大丈夫ですか?
どちらの街にも日本語ガイド付きのツアーがあります。私たちは阪急交通社のツアーで、現地に日本人スタッフがいたので安心でした。
まとめ|迷ったら「昼間をどう過ごしたいか」で決める
オーロラの確率だけならイエローナイフ、気温と昼間の過ごしやすさならホワイトホース、というのが2つの街の違いです。
3泊してもはっきり見えたのは1晩だけ、という私たちの経験からすると、見えなかった時間をどう過ごすかも行き先選びの大事な基準だと思います。
どちらを選ぶにしても、3泊以上・新月前後・防寒を万全に、の3つを押さえて、一生に一度のオーロラを見に行ってください。




