「スイストラベルパスって高いけど、本当に元が取れるの?」と購入ボタンの前で止まっていませんか。
結論から言うと、氷河特急やベルニナ急行などの絶景列車に乗る旅なら、ほとんどの場合スイストラベルパスのほうがお得になります。
30か国以上を旅した私が、2026年5月の新婚旅行7泊で実際に支払った鉄道費を1円単位で公開して検証しました。
読み終えるころには、あなたの旅程でパスが得かどうかを自分で計算できるようになります。

結論|氷河特急に乗るならスイストラベルパスを買うべき
結論から言うと、氷河特急やベルニナ急行などの絶景列車に乗るなら、スイストラベルパスを買うべきです。
理由はシンプルで、スイスの鉄道は1区間でも数千円とびきり高いからです。
長距離列車を3〜4本も乗り継ぐと、正規運賃の合計はあっという間にパス代を超えていきます。
スイストラベルパスが得な人
- 3都市以上を長距離列車で移動する人
- 氷河特急・ベルニナ急行など絶景列車に1本以上乗る人
- ユングフラウヨッホやゴルナーグラートなど山岳展望台に行く人
- 都市の路面電車・バス・湖の遊覧船にも乗りたい人
新婚旅行でスイスを横断するなら、ほぼこのパターンに当てはまります。
スイストラベルパスとハーフフェアカードの違い
料金・有効日数の早見表
2026年の公式料金で、ふたつのチケットを並べて比べます。
| チケット | 料金(2等) | 料金(1等) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スイストラベルパス 4日 | CHF309 (約¥57,200) | CHF492 (約¥91,000) | 連続4日乗り放題 |
| スイストラベルパス 6日 | CHF399 (約¥73,800) | CHF634 (約¥117,300) | 連続6日乗り放題 |
| スイストラベルパス 8日 | CHF439 (約¥81,200) | CHF697 (約¥128,900) | 連続8日乗り放題 |
| ハーフフェアカード | CHF150(約¥27,800) | 1ヶ月間すべて半額 | |
※1CHFを約185円で換算しています(2026年5月時点の目安)。
氷河特急・ベルニナ急行にパスは使える?
結論として、氷河特急もベルニナ急行も、スイストラベルパスで運賃はカバーされます。
ただし座席予約だけは別料金で、これはパスがあっても必ず必要です。
注意したいのは、パスの有効期間内に乗らないと運賃が割引されない点で、利用開始日の選び方がそのまま得失につながります。
氷河特急の座席クラスの選び方は、こちらの記事でくわしく解説しています。

私の7泊ルートで実際に計算してみた

ここからが本題で、実際に私たち夫婦が乗ったルートと支払額を全て公開します。
2026年5月、ミラノから入ってスイスを横断する7泊8日の新婚旅行でした。
| 日程 | 移動 | 乗った列車 |
|---|---|---|
| 1日目 | ミラノ着 | 市内観光 |
| 2日目 | ミラノ→サンモリッツ | ベルニナ急行 |
| 3日目 | サンモリッツ→ツェルマット | 氷河特急 |
| 4日目 | ツェルマット観光 | ゴルナーグラート鉄道 |
| 5日目 | ツェルマット→ローザンヌ | 特急 |
| 6日目 | ローザンヌ→グリンデルワルト | 特急 |
| 7日目 | グリンデルワルト観光 | ユングフラウ鉄道 |
| 8日目 | チューリッヒ→帰国 | 特急 |
使ったのは1等・4日間のスイストラベルパス(2人分)で、有効期間は5月13日からの4日間でした。
そのため初日のベルニナ急行(5月12日)はパスの利用開始前で、運賃を満額で払っています。
実際に払った金額は次のとおりです。
| 項目 | 支払額(2人分) |
|---|---|
| スイストラベルパス 1等4日 | ¥205,999 |
| ベルニナ急行 座席予約ほか | ¥102,983 |
| 氷河特急 座席予約・ランチ | ¥105,720 |
| ゴルナーグラート鉄道 | ¥29,153 |
| ユングフラウ鉄道ほか | ¥77,646 |
| スイス鉄道 合計 | 約¥52万円 |
移動費だけで約52万円と聞くと、「パス、高すぎたのでは?」と不安になりますよね。
結果:約13万円お得だった
| 項目(2人分) | パスを使った場合 | 正規運賃で買った場合 |
|---|---|---|
| 氷河特急+都市間3区間 | パス代に込み | CHF1,380 (約¥255,300) |
| ゴルナーグラート | CHF132(半額) (約¥24,400) | CHF264 (約¥48,800) |
| ユングフラウヨッホ | CHF358(25%引) (約¥66,200) | CHF478 (約¥88,400) |
| 市内交通・バス | 無料 | 約CHF80 (約¥14,800) |
| パス代 | CHF984 (約¥182,000) | — |
| 合計 | 約CHF1,474 (約¥27.3万) | 約CHF2,202 (約¥40.7万) |
正規運賃で買うと約¥40.7万のところ、パスを使った支払いは約¥27.3万。結果、約13万円お得でした。
氷河特急と都市間の1等運賃だけで、ほぼパス代を回収できている計算です。
パスは1等と2等どっち?【新婚旅行なら1等がおすすめ】
パスを買うと決めたら、次に迷うのが1等と2等どちらにするかです。
結論から言うと、氷河特急に乗るなら1等パスがおすすめです。
1等と2等の価格差は1人あたり約34,000円です
| スイストラベルパス4日 | 料金(1人) |
|---|---|
| 2等 | CHF309(約¥57,200) |
| 1等 | CHF492(約¥91,000) |
| 差額 | CHF183(約¥33,900) |
1等パスのメリット・デメリット
- 氷河特急も都市間特急も追加運賃なしで1等車両に乗れる
- 1等は2列+1列の配置で座席が広く、混みにくい(5月の氷河特急は1等ガラガラ・2等満席でした)
- 2等パスで氷河特急の1等に乗ると差額CHF113(約¥20,900)が別途必要になるので、絶景列車1本でほぼ差額を回収できる
- 差額の約¥33,900/人は決して安くない
- パノラマ窓や車窓の景色は2等とまったく同じ
- 長距離移動が1〜2回だけなら2等でも十分
8時間乗り通す氷河特急がある旅程なら、座席の快適さがそのまま旅の満足度になります。
私たちは1等4日券にして、新婚旅行の特別感も含めて大正解でした。
購入方法と失敗しない注意点
どこで買うのが安心か
スイストラベルパスやユングフラウ鉄道のチケットは、日本語で事前購入できる予約サイトが安心です。
私のおすすめは、日本語サポートとアプリ表示が分かりやすいKlook(クルック)です。
現地の券売機に並ぶ必要がなく、スマホのQRコードだけで改札を通れるので、言葉の不安がありません。
やりがちな失敗
- 絶景列車の座席予約を忘れる(運賃はパスでも、予約は別途必須です)
- 山岳展望台の日をパスの有効期間外に入れてしまう
- 移動が少ないのに、なんとなく長い日数のパスを買ってしまう
とくに座席予約は、氷河特急・ベルニナ急行ともに必須なので早めに押さえてください。

氷河特急はハイシーズン(7〜8月)だと売り切れが続出します。座席予約は乗車日の3か月前から取れるので、日程が決まったらすぐ押さえておくのがおすすめです!
座席予約の具体的な手順は、実際の予約画面つきでこちらの記事にまとめています。


まとめ|絶景列車に乗るならパスで元は取れる
スイストラベルパスは、絶景列車に乗って複数都市を移動する旅なら、ほぼ確実に元が取れます。
実際に私たちは1等4日券で、正規運賃より約13万円もお得になりました。
クラスで迷ったら、氷河特急にも追加運賃なしで1等で乗れる1等パスを選んでおくと後悔がありません。
まずは乗る列車の正規運賃をざっくり足してみて、パス代を超えそうならKlookで早めに購入しておきましょう。
ミラノからサンモリッツへ入るベルニナ急行のルートは、こちらの記事でくわしく紹介しています。




