氷河特急の1等と2等、どちらを選べばいいのか悩んでいませんか?
結論から言うと、せっかく楽しむのであれば1等車のほうが圧倒的におすすめです。
30か国以上を旅した私が、2026年5月に1等でサンモリッツからツェルマットまで8時間を乗り通してきました。
読み終えるころには、どの座席・どのルートが最適か、迷わず予約できるようになります。
- 1等と2等の本当の違い(相席になる確率)
- 2等・1等・エクセレンスの差額が日本円でいくらか
- 8時間が長く感じなかった理由と過ごし方
- コースランチの中身と、持ち込みのルール
- 予約の手順と、スイストラベルパスの使い方

結論|1等がおすすめなのは「広いから」ではなく「空いているから」です
先に結論をお伝えします。
私が1等を選んでよかったといちばん感じたのは、座席の広さではなく車内が空いていたことでした。

後述しますが、1等車は知らない人と相席になりにくいため、8時間を気楽に過ごすことができます。

金額の話が中心になるので、日本円の目安も全部つけました。1CHFを約185円で計算しています。
氷河特急の1等と2等の違い【相席・座席・料金】
ここからは、1等と2等の違いを相席・混み具合・料金の3つの角度で見ていきます。
いちばんの違いはボックス席が4人用か2人用かです


1等車は2等車より座席が広いです。
しかし実際に乗って感じたのは、知らない人と8時間相席になるのはかなりストレスであるということです。
氷河特急には、4人が向かい合わせに座るボックス席があります。




2人で予約すると、残りの2席に知らない人が入ってくる可能性があります。




食事をして、写真を撮って、少しうとうとして、また写真を撮る。
この8時間を見知らぬ人と至近距離で過ごすのは、正直かなり気をつかいます。
私が1等を選んだいちばんの理由は、この相席のリスクを下げられることでした。
ちなみに車窓の見え方とサービス内容に差はありません。
5月に乗ったら1等はガラガラ・2等は満席でした
私たちが乗った5月中旬は、1等がガラガラで2等が満席という対照的な車内でした。
おかげで4人席を実質貸し切りで使えました。
隣の2人席も無人だったので、左右どちらの車窓も行き来しながら眺められました。


ただし、これはオフシーズンだからこその余裕だと思います。
6月から8月のハイシーズンは1等も混むので、2人向かい合わせ席を指定して押さえるのが安心です。


料金の差は1人あたり約21,000円です
サンモリッツからツェルマットまでの全区間の料金を、1枚のグラフにまとめました。


パスなしで買うと、2等が約39,400円・1等が約60,300円になります。
つまり1等にするための差額は、1人あたり約21,000円です。
スイストラベルパスを持っていると乗車券の部分が無料になります。
1等のパスさえ持っていれば、この21,000円の差額はまるごと消えます。
パスで本当に元が取れるのかは、新婚旅行7泊の実額で検証したこちらの記事でくわしく解説しています。




エクセレンスクラスとの差額は1人あたり約90,000円です
エクセレンスは1等の乗車券に加えてCHF540が必要です
エクセレンスクラスは1等の乗車券(またはパス)を持ったうえで、予約料CHF540を追加で払う仕組みです。


1等からエクセレンスに上げるだけで、1人あたり約90,000円の差になります。
そのかわり全席が窓側の1列+1列になり、5コースのランチとワインが予約料に含まれます。


1等とコースランチなら約78,000円安く済みます
エクセレンスの魅力はランチ込みという点なので、1等でランチを予約した場合と比べてみます。
どちらもスイストラベルパス1等を持っている前提での、1人あたりの追加費用です。


1等にコースランチを付けても約22,000円で、エクセレンスの約99,900円とは大きく開きます。
その差は1人あたり約78,000円で、2人なら15万円を超えてきます。
ランチ代は、私たちが実際に払った2人で24,075円から1人あたりで計算しています。
同じ景色を同じ時間見るのであれば、1等とランチの組み合わせがいちばん満足度が高いと感じました。
それでもエクセレンスを選ぶ価値がある人
とはいえ、エクセレンスにしか用意されていない価値もあります。
- 絶対に相席になりたくない人(全席が1人ずつの窓側席です)
- 記念日やプロポーズなど、一生に一度の特別な日に乗る人
- ワインを含めてすべて込みで完結させたい人
ちなみにオフシーズンの5月でも、エクセレンスクラスだけは満席でした。
席数がとても少ないので、狙うなら予約開始と同時に押さえる必要があります。


8時間は長くない?1等で乗り通した正直な感想
予約する前、私がいちばん不安だったのが「8時間も座っていられるのか」という点でした。
乗り終えた今の正直な感想としては、想像よりずっと短く感じました。


車窓が変わり続けるので飽きませんでした
飽きなかった理由をあげると、次の5つになります。
- 車窓が渓谷・牧草地・峠・雪山へと変化し続けるので見飽きません
- 見どころに合わせた車内アナウンスが流れます
- コースランチでゆったり過ごす時間があります
- 長めに停車する駅ではホームに降りてリフレッシュできます
- 飲食物の持ち込みが自由なので、お酒やおやつも楽しめます


ハイライトはライン渓谷とオーバーアルプ峠でした
8時間のなかでとくに心を持っていかれたのが、「スイスのグランドキャニオン」と呼ばれるライン渓谷でした。
白い岩壁の下をターコイズブルーの川が流れていて、写真では伝えきれない色の濃さがあります。


もうひとつのハイライトが、標高2,000mを越えるオーバーアルプ峠の雪景色です。
5月なのにあたり一面がまだ雪で、さっきまでの緑の牧草地から一気に季節が変わりました。




見どころは左右のどちらにも現れるので、席が右か左かで迷う必要はありません。
大きな絶景の合間にはスイスらしい村の風景も流れていくので、カメラを置く時間がありません。


途中駅で降りてリフレッシュできます
8時間のあいだには、長めに停車する駅が何度かあります。
私たちはディセンティスでホームに降りて、外の空気を吸って足を伸ばせました。




それでも長いと感じそうな方は、クールやアンデルマットからの途中乗車で3〜4時間だけ楽しむこともできます。



私たちは8時間ずっと「まだ着かないでほしい」と思っていたくらいなので、心配はいらないと思います。
氷河特急のランチは予約すべき?【2人で24,075円の実食レポ】
結論としては、ランチは予約する価値が十分にあります。
メインからデザートまで1時間以上かかります
氷河特急のランチは、座席までそのまま運ばれてくるコース料理です。


私たちは2人で24,075円でしたが、正直なところ期待をはるかに超えるおいしさでした。
メインは白いクリームソースの煮込みで、走る列車のなかとは思えない仕上がりです。




デザートまでしっかり出てくるので、ランチだけで1時間以上が過ぎていきます。


単品注文も持ち込みも自由です
コースを予約しなくても、飲み物や軽食は席で単品注文できます。
朝の早い時間にコーヒーを頼んで、車窓を眺めながら目を覚ますのも気持ちよかったです。


さらに飲食物の持ち込みも自由です。
私たちはホテルのルームバーでもらったお酒を持ち込んで、車窓に向かって乾杯しました。


車内では氷河特急のロゴが入ったお菓子も売っていて、そのままお土産にできます。


普通列車ではダメなの?氷河特急と比べました
実は氷河特急のルートは、普通列車を乗り継いでも全区間たどれます。
スイストラベルパスがあれば追加料金も座席予約もいりません。
| 氷河特急 | 普通列車(乗り継ぎ) | |
|---|---|---|
| 予約 | 必須(座席指定CHF54) | 不要 |
| 追加料金 | 座席指定料がかかる | パスがあれば0円 |
| 乗り換え | 直通 | 2〜3回の乗り継ぎ |
正直にお伝えすると絶景を見るだけなら普通列車でも十分ですが、数回の乗り継ぎがあるため、あまり現実的ではありません。
氷河特急の予約方法【買うのは2つだけです】
氷河特急を1等で楽しむために必要なものは、たった2つです。
これを持っているだけで氷河特急の乗車券が無料になり、1等にする追加料金もゼロになります。
日本語で買えて、アプリに表示するだけで改札を通れるKlookが分かりやすかったです。
氷河特急は全席指定なので、座席指定料CHF54とコースランチを公式サイトで押さえます。
予約できるのは乗車日の3か月前からで、英語のサイトですが手順はシンプルです。
- 乗車区間(例:St. Moritz → Zermatt)と日付・人数を入力します
- 持っているパスを選択します(ここが最重要です)
- 座席クラスと2人ボックス席を選びます
- コースランチを追加して、カード決済で完了します
チケットはPDFで届くので、当日はスマホ表示のままで通れました。



とくに6月から8月のハイシーズンは、発売直後に2人席から売り切れていきます。日程が決まったら早めに確保してくださいね。
座席予約の具体的な手順は、実際の予約画面のスクショつきでこちらの記事にまとめています。


氷河特急のよくある質問
1等と2等、結局どちらを選ぶべき?
スイストラベルパスが1等なら、追加料金なしで1等に乗れるので1等がおすすめです。
2等パスの方は差額が約21,000円かかるので、8時間の相席リスクをどう考えるかで判断してください。
2人で予約したら必ず相席になる?
4人ボックス席を選ぶと、残りの2席に他の乗客が入る可能性があります。
予約時に2人向かい合わせ席を選べば、相席を避けられます。
当日券はある?
空席があれば直前でも買えます。5月のオフシーズンは2〜3日前でも予約できました。
ただし夏は3か月前の予約開始直後が勝負になります。
ランチを予約しないと食べられない?
コースランチは事前予約が基本です。
ただし飲み物や軽食は単品で頼めますし、持ち込みも自由です。
まとめ|氷河特急は1等がいちばん気持ちよく乗れます
氷河特急のクラス選びは、ボックス席を2人で使えるかどうかで決めるのがいちばんすっきりします。
パス1等があれば追加料金ゼロで1等に乗れて、エクセレンスとの差額約78,000円は旅のほかの部分に回せます。
8時間は長そうに見えて、車窓とランチのおかげであっという間に過ぎていきました。


サンモリッツまでの行き方は、ミラノから入る場合の乗り継ぎをこちらにまとめています。


終点のツェルマットはマッターホルンが見える部屋から埋まっていくので、列車の予約と同時に宿も押さえておくと安心です。



